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チューニングの【車検基準】ターボを追加したいのですが、問題ありますか?

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愛車のパワーアップはどこまで大丈夫? 

Q.エンジン載せ替えを検討中ですが、問題ありますか?

A.構造変更検査を受ければOK

モアパワーを求めたとき、現在搭載されているエンジンをコツコツとチューニングしていくよりも、元々のポテンシャルの高いエンジンに載せ替えてしまったほうがより高みを目指せるというケースは少なくない。しかし、車検証には原動機の型式を記載する欄があることからも分かるように、本来のエンジンとは異なるものが搭載されていると当然ながら車検には通らない。しかし、構造変更の届け出を出せば合法的に公道を走行することが可能となるのだ。さらに当然ながら車検証に記載される原動機の型式も書き換えられるので、優越感も高い。

Q.排気量アップの注意点を教えてください

A.記載変更を行えば問題ナシ

ボアアップなどとも言われることのあるエンジンの排気量アップ。EJ20からEJ25に換装するというように、エンジンそのものを変更する場合は前述の載せ替えの手続きが必要となるが、2.2リッターキットのようなものを組み込んでベースのエンジンの排気量をアップさせる場合は記載変更のみで合法チューニングとなる。ただ、記載変更をする際にはエンジン内部の部品が変更されていることを証明する必要があるので、キットを組み込む前に必要な部分の写真撮影などをしておかないと、二度手間となってしまうので注意が必要だ。

旧い排ガス規制のエンジンへの換装は……?
新しい排出ガス規制に適合している車両に、それ以前の排出ガス規制にしか適合していないエンジンを搭載する場合は、そのままでは公認車検を取ることができない。ただし方法が全くないわけではなく、載せ替えるエンジンも同様の排出ガス規制をクリアしている証明をすれば、問題なく公認車検を取得することができるのだ。

Q.エアクリなど吸気系エアクリなど吸気系

A.純正交換タイプもキノコ型も問題ナシ!

吸排気の変更はチューニングの第一歩とも言われ、多くの新鮮な空気を取り込むことは大切な要素のひとつとされている。このエアクリーナーは、吸気効率が向上したスポーツエアフィルターのようなものに交換したとしても車検には一切影響することはない。純正置き換えタイプではなく、ド派手な見た目のいわゆるキノコ型エアクリーナーであっても同様に車検時に問題になることはないので、安心して交換してもらいたい。

Q.チューニングをしたら警告灯が! 放っておいて大丈夫?

A.NGです! 対応してください!!

エンジンチューニングなどを進めていくとエンジンの警告灯が点灯してしまうことが稀にある。警告灯が点灯しているからといって特に不具合もないという理由でそのままにしている人もいるかもしれないが、警告灯が点灯している状態では車検には通らない。エンジンチェックランプ以外の警告灯も含め、すべての警告灯が対象となるので、点灯してしまったらプロショップなどに相談してしっかり対応してから車検に臨むようにしよう。

Q.ボルトオンターボ&スーパーチャージャーの装着は?

A.このメニューそのものが問題になるコトはない

比較的少ないコストで大幅なパワーアップを実現することができるチューニングとしてポピュラーになりつつあるのが、ボルトオンターボや後付けスーパーチャージャーといった過給機チューニングだ。一見するとヘビーチューニングになるため車検が心配になるが、ターボやスーパーチャージャーを後付けすることで車検に影響を及ぼすことはない。ただ、セッティングの変更によってマフラーの騒音値や排ガスの基準を超えないように注意。

Q.純正タービンからの置き換えは?

Q.純正タービンからの置き換えは?

A.タービン交換も、ソレが車検に影響を与えることはない

もともとのターボエンジンに搭載されているタービンをより大容量のものに交換したり、ツインターボをビッグシングル化したりといったタービン本体の交換も、ボルトオンターボと同じく車検で問題になることはない。そもそも車検証に記載されるエンジン型式は例えば「EJ20」までであり、それがターボかNAかは区別していないのだ。そのため、ターボを付けてもタービンを交換しても、NA化をしても車検で引っかかることはないのだ。

Q.ラジエター、オイルクーラーなど冷却系は換えていいですか?

A.クーラー追加も基本的には問題はない

真夏のサーキット連続周回や、パワーアップをしていくと水温や油温が厳しくなってくる。そこで社外のラジエターに交換したり、オイルクーラーを増設したりと対策を講じた場合も車検では不問となる。ただし、取り付けがしっかりできておらず水やオイルが漏れているようではNGだ。また、往年のハコスカレーシングカーのようにオイルクーラーがボディの外側に露出しているようだと突起物とみなされたり、全長に変化が生じたと判断される可能性があるので、冷却系はバンパー内部にスマートに収めるのがベストだろう。

Q.オイル滲み(漏れ!?)はどこまでがセーフ?

A.検査官の判断になる

走行距離や、経年劣化でじわじわと発生するオイル滲みやオイル漏れ。言うまでもなく修理した方がいい部分ではあるが、費用もそれなりにかかるため様子を見ながら乗っているという人も少なくないハズ。そんなオイル滲み&漏れに関しては、明らかにポタポタと漏れ出ているような状態ではさすがに車検で指摘されてしまう。ただ若干の滲み程度であれば不問となるケースが多いが、そこは検査官の判断次第となる。

Q.ECUの書き換えは問題ないですか?

A.排ガスに問題なければ影響はしない!

純正のコンピュータはさまざまな環境下で使用することを考慮し、余裕を持ったセッティングとなっていることが多い。その余裕分を詰めることでエンジン本来の力を発揮させるのがECUチューニングということになるが、ECUの書き換え自体が車検に影響することはない。ただ、書き換えを行ったことで排ガスに変化が起こる場合はそちらで引っかかる可能性もあるが、プロに任せればその心配もほとんどないハズだ。

Q.ミッション換装、FR化など、駆動系の話も聞きたい!

A.公認を取得する手があるゾ!

4WD車をベースにフロント側の駆動を切り離して後輪駆動とするカスタマイズもある。こちらは記載変更を行えば合法となり、それに必要な書類なども4WD改FR用のパーツをリリースしているショップなどから発行されているケースもある。またAT車をベースにMT車へと変更する場合も記載変更が必要となるが、もともとMT車の設定がある車種であれば、それらの純正部品をそのまま流用することで、こちらも比較的簡単に公認を取得することができる。

※本特集で掲載している車検の情報は、陸運支局ごとの判断などにより見解が異なる場合がありますのでご注意ください。また、 整備不良や不正改造の取り締まりと見解が異なるケースもあるので、ご自身の責任にてカスタマイズを行ってください。

令和版! 車検の◯と× まとめはこちら

SUBARU STYLE(スバルスタイル) Vol.9より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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